病気リスクの減少

母乳のメリットは、母親の体に良い影響がある点です。出産後、子宮は急速に元の大きさに戻ろうとします。その時に授乳を続けることで、その刺激が子宮に届いて、もとに戻す力が倍増します。ということは、産後の体によいとされています。

たいてい産後は、授乳を中心として、ほぼ24時間新生児に付きっきりの生活になります。乳母やお手伝いさんがいらっしゃる方以外は、母親がすべてを行うことになります。その時に少しでも産後の体が元通りになっていることが理想です。妊娠期間に乳首のマッサージなどをすると子宮が収縮すると言われています。産後にはその効果が体に良いということになります。

また、乳がんリスクの減少もある可能性も指摘されています。乳がんにならないというのではなく、データ的に授乳を経験した女性の乳がん率が授乳をしていない女性と比較して低いという数字です。出産そのものリスクが低くなると言われています。

もともと子供を産むために造られた女性の体、また授乳をするための胸があるので本来の仕事をしただけに過ぎないことですが、乳がんリスク減少というのは、注目すべきことと言えるでしょう。

同時に、高血圧症にかかるリスクも低くなるデータもあり、その原因は解明されていないものの、女性として出産と授乳を経験することは、母親の健康に影響があるということが言えるでしょう。

デメリットもあり

母乳で赤ちゃんを育てる事は、母子関係に大きな影響があります。栄養の点から行くと完璧と言える母乳は、新生児にとって必要な物をすべて含まれています。母乳で育てる方は、約半年間はそれだけで大きくすることができます。

免疫の点でも、赤ちゃんのための予防接種と例えることができるもので、たくさんの免疫力を、母乳を通じて与えることができます。哺乳瓶と違い、あごに力を入れて乳首を吸わなければならないとされています。力の弱い赤ちゃんは、授乳中に疲れてしまうこともあるくらい重労働ですが、それもあごの発達を助け、成長を促進し、脳の発達に良いとされています。

しかし、反面デメリットもゼロではありません。それはすべての母親が十分な母乳を与えることができない事実です。赤ちゃんの成長が早いのもそうですが、体質的に母乳が出ない方も存在します。

最初の3ヶ月くらいは24時間の授乳が続きます。仕事をしている、体力に自信がない母親などに関しては、母乳を与えることができない場合もあります。出ない母乳でストレスに感じられることもあります。母乳育児でストレスを感じたり、精神的な負い目を感じる、大変な精神状態での育児に耐え切れない等、育児そのものができないとされる場合もあります。

ミルクでも十分に大きくすることができるのだからと肩の荷が下りることもあり、母乳神話に囚われることがありませんように。メリットも大きいですが、母親によってはデメリットにしか感じられないという場合は、母乳にこだわらなくても良いでしょう。